日本在宅薬学会第10回学術大会

7月29日、30日の二日間、パシフィコ横浜で、日本在宅薬学会第10回学術大会が、井手口直子 帝京平成大学教授を大会長として開催されました。

 

合計でほぼ1500名の方にご参加いただきました。

2009年11月に設立した本会は、年に2回のシンポジウムを開いてきました。いずれも1日でした。
それを、二日制にして1年に1回としたのが第5回大会でそれから5年が経過したことになります。

 

そのときには、350名程度の参加者でしたので、4−5倍のご参加者になったことになります。

ありがとうございます。

 

当時は3会場ぐらいだったと思いますが、今回は、パシフィコ横浜のメインホールもお借りして

6会場+展示会場という構成で行いました。

 

学会で何度も訪れたことのあるパシフィコ横浜ですが、自分が始めた団体が、このようになるとは

正直、驚いています。もちろん、これは、私一人でどうにかなったものではなく、

多くの方々のご協力、ご賛同のもとに初めて可能になったものです。

 

発表は多岐にわたりました。基調講演は、厚生労働省保険局の中山智紀管理官にお願いできました。

柔らかい口調ではありましたが、今のままの薬局のあり方では、調剤報酬は思い切った改革をせざるを

得ないという雰囲気がビシビシ伝わってきたのは、私だけではなかったと思います。

 

また、日本医師会との共催シンポジウムでは、

なんと、厚生労働省の初代医務技監となられた鈴木康裕先生、

日本医師会の副会長で、中医協委員となられた今村聡先生、

日本薬剤師会会長の、山本信夫先生、

東京大学大学院医学部系研究家教授となられた今井博久先生

という、超豪華メンバーにご登壇いただくことができました。

 

その中で、鈴木康裕先生が

「薬剤師は処方の減薬、中止に積極的に取り組むべきで、その際に

医師、看護師との共通言語であるバイタルサインを活用する必要がある」

ということをおっしゃったことは、

バイタルサイン講習会を始めた私にとっては、とても感慨深く、ありがたいご発言でした。

 

おそらく、厚生労働省関係で、薬剤師とバイタルサインの関係に明確に触れられた医経技官の先生は

初めてではないかと思います。

 

もう、盛りだくさんすぎて、あまりご紹介できませんが、

いずれ、会員さん向けには、復習動画がアップされますので、是非、そちらをご覧下さい。

 

また、日本褥瘡学会、日本臨床腫瘍薬学会との共催ワークショップも

大盛況でしたし、パートナーに関するセミナーもワークショップも大変

活気あふれるものになりました。

 

全体を通じて思ったことは、

薬剤師さんが、着実に動き始めているということです。

 

時代は、到来しているのではないでしょうか?

 

これからが、楽しみです。

僕もがんばろう!