僕は、院長になってから1年あまり、病棟での担当医はしていません。ただ、療養型病床の患者さんの院長回診は行っていました。
目的は、担当医の補助とセカンドオピニオン的なもの、さらには、栄養・リハとの調整や、減薬に向けた取り組みなどでした。
この3月1日から、地域包括ケア病床を60床稼働させています。60日後の退院に向けてとなると、医療のあり方は大きく変わります。
医師の強みは診断と救命。しかし、診断は概ねついており、いざとなるような救命が必要なシチュエーションはそれほどありません。
日々の治療は薬物治療で、その適正化を考えるとなると、薬剤師。
自宅や施設に帰っていただくためには、ADLの向上が必要ですから、理学療法士。
さらには、お口から食べられるか、胃瘻から栄養を考えるか、というところで、管理栄養士。
お金の面も含めて、社会的な環境を支えるためには、地域連携室スタッフ。
これらのメンバーが、それぞれ専門性を発揮しなければ、地域包括ケア病床から
地域に帰っていただくことが難しくなります。
とりあえず、現場でがんばってみます。
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