先日、ちょっとした傷ができて、かかりつけ整備士wの大西さんに
連絡したところ、「代車用意できました」とのことで、今日、夕方に
行ってきました。
いつも、穏やかな大西さんは、
「センセ、Aクラスでちっちゃいんですけど…すいません」
と言ってくださるのですが、いえいえ、代車があるだけで
助かります、とお礼を申し上げ、いそいそと帰ってきました。
乗ってみて思うのは、メルツェデス(故徳大寺巨匠風)は
どのクラスも、インパネ周りは共通で、乗った瞬間に
基本的な操作方法は統一されていて、すぐに、
走り出すことができます。
そんなことを考えていると、ちょっと、思いだしたことがありました。
僕が学生のころに、メルセデスとかMBとか言うヒトはほとんどいなくて(除く徳大寺巨匠)、みんな、ベンツ、ベンツ
と言っていました。当時、車種は極めてシンプルで、ゲレンデやSLはありましたが、基本は、おっきなS、ミディアムのE、そして、コンパクトな190Eというラインアップでした。
Sは、W126の時代で、560SELというロングボディーが町中を闊歩していましたが、バブルの名残もあり、
ちょっと、訳あり(!?)な感じのヒトが多かったような。
Eは、W124の時代で、これぞ、ミディアムの世界標準のような形でした。最善か無か、というキャッチフレーズが
生きた最後のオールドメルセデスという触れ込みを、雑誌を見ながら、へー、へーと言っていたものです。
190Eは「小ベンツ」とも呼ばれていましたが、非力なエンジンながら、どこを切り取ってもベンツというような
ことで、その後、エボリューションとか、えぐいやつが出たり、スポーツラインが出たりと、あくまでフォーマルな
SとE(除くAMG、ケーニッヒちゅうのもあったなぁ)と対照的な路線を切り開こうとしていました。
当時から考えると(といっても20年以上前ですが)、今の、A,B,C,E,M,R(もうないけど), S,Vなどに
GLEとかSLKとかもうわけわからんようになっています。
ま、それは、それとして。
医者になって、何年かたったころ、どうしても、ベンツが欲しくなりました。で、5年落ちのW124を、探して当時320万ぐらいで買いました。1999年のことです。最後のオールドメルセデス!最善か無か!うひゃー!みたいな感じでした。
その頃、色々な本を読んで、へー、ほー!と思っていたことが3つあります。
1.テールランプの形状:当時、テールランプの形状は、S,E,190Eともに、凹凸のあるタイプでした。フラットなものが多かった時代に、なぜ?というときに、泥水がかかって汚れた時でも、凹凸があるとどれかの面が光るので、後続車に解りやすいという話。
2.サイドミラーの形状:実は、当時、ベンツの左右のサイドミラーの形状は非対称でした。運転席側は若干縦長、助手席側は若干横長(というか、こっちが標準形)だったのです。デザイン面よりも、視野角という安全性を重視しているのでこうなったという話。
3.インパネ周りの操作系の統一:Sクラスの運転手も、190Eがすぐに運転できるようにし、色々検討して到達した安全なスタイルを何よりも優先するという話。
もっとも、今や、テールランプはフラットですし、サイドミラーも左右対称なのですが、
今日、Aクラスに載ってみて、なんだ、やっぱり操作系は一緒なんだ、と。
走り出して、1分もしないうちに、ほぼすべてのやり方はわかって、イメージ通りになりました。
しかも、やるなぁ、速いやんか。これで、十分やんか。
内装も黒くて、ステアリングもレーシーなAMGスタイル。ふけ上がりも速くて、きびきび走ります。
AMGラインなのか、ちょっと足回りも堅め。
とりあえず、土曜日までは、気持ちも若くなりそうです。
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