2006年の12月。
弊社の30周年を記念して小さな会を催しました。
その際に、社長になって3年目ぐらいだった私でしたが
いわゆる、門前薬局のあり方に数多くの課題や限界を
感じていたこともあり、「これから、100店舗目指して
がんばります!」と言う気になれませんでした。
色々と考えていたときに、薬局はこれから変わるのだ、
変わるべきだ、と考え、薬局3.0というアイディアを
思いつき、そのことを、お話しました。
来たるべき超高齢社会の到来は、患者さんの疾病構造や人口動態を変え、地域医療ニーズが変わることとともに、
新しい社会保障制度が求められる。そうなると、いわゆる門前薬局のあり方は、変わるはず。
しかも、大規模な調剤薬局が市場を席巻しようとし始めていた時に、小さな薬局ではどうしようもなくなるわけで、
小規模薬局の若社長としては、ごまめの歯ぎしりというか、もう、変わるしかないと思ったわけです。
そこで、私たちは、門前薬局から離脱し、第2世代から第3世代へと移行する。薬局3.0を目指すと宣言したわけです。
時期尚早だったというべきか、結果的には、この決断は、一時的に大変な事態を招きました。
また、その影響は、数年続きました。しかし、10年前からは信じられないことですが、時代は本当に大きく変わりました。
患者のための薬局ビジョンで、門前からかかりつけ、そして地域にという方向性が明示され、立地から機能、対物から対人、
バラバラから1つというキーワードも示されたわけです。
この10年の間、色々と考え、また、実際に自分で薬局を運営するだけでなく、医師としても、外来、在宅訪問診療、病院と様々な現場で、患者さんの診療を続けてきました。
当初、3.0という概念を申し上げた時と、基本的な部分は変わっていないと思うのですが、細かい部分や表現方法はかなりかわっていると思います。
また、これまた信じられないことに、大変多くの方に自分の考えをお話することになりました。年間100回を上回る講演や講義をして、延べにすると、10万人近い方に、この10年の間にお話させていただくようになってきました。
習うより慣れろ、とはよく言ったもので、自分なりに様々な工夫をしたこともあってか、なんでだろう?どうしたらいいのだろう?と思っている方に、お話を通じて、あぁ、そうか、そうだったのか、そうすればよいのか、と思っていただけるような場面も出てきました。
昨年、CBnewsさんにご縁をいただいて、薬局経営に関するセミナーを全国4会場で開催させていただきました。
その時のことを踏まえて、さらに突っ込んだ内容でと、お話をいただき、この度、再度、大阪と東京で経営セミナーを担当させていただくことになりました。
全体は3部構成で、私は最初と最後を担当させていただきます。
第一部は、2016年度改定をうけて、
「門前薬局の限界と次世代型薬局の姿
〜移行期の乗り越え方〜」としてお話します。
薬局3.0といっても、はぁ?という方がほとんどだと思います。ただ、この考え方を知っておくと、なぜ、今、この業界がこんな風になっているのか、ということが腑に落ちるとともに、次に起こすべきアクション、目指すべき分野はどういうものか、ご自身で自然にわかっていただけると思います。
第二部は、CBnewsさんからM&Aをテーマにしたお話。M&Aはどんな業界でも、起こりうるものですが、
その正確な知識を持っておくことは、今後の指針になるでしょう。
そして、第三部は、実際にやるためには、どうすればよいのか。
弊社の事例をもとにした、具体的な数字をもとに、グループに分かれて、実際に手を動かしながら
取り組んでいただこうと思います。
そして、セミナーが終わった時には、
これからの薬局業界に対する見え方が一変し、ワクワクしながらお帰りいただけるようにしたいと思っております。
対象は経営者のみですが、なんと、無料です。
是非、ご興味をお持ちの方は、ご参加ください。おまちしています。
CB seminar
2月5日(日) 【大阪・薬局経営セミナー】まだ間に合う! ”門前薬局”からの脱却
2月12日(日) 【東京・薬局経営セミナー】まだ間に合う! ”門前薬局”からの脱却
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