ハザマシップ。
乗れるの? ちがいます。
貼れるの? ちがいます。
ハザマ薬局のインターンシップです。インターンシップばやりの今、流行にのってみました、ということがないわけではないのですが、真意は別のところにあります。
それは、新聞は一軒に一部、じゃなかった、百聞は一見にしかずをやりたかったからです。
仕事柄、薬学生さんと結構お目にかかります。講義もしてますし。
そんな中、悩んでいる方も少なくないのです。その気持ち、めちゃわかります。そのこと10年近く考えてきました。
自分も医師としての診療を続け、最近では在宅医療の現場で活動をしていますが、その中で、いろいろなひらめき、
いってみれば、aha!体験がいくつかありました。
それをもとに、自分の薬局や自分の診療の現場で薬剤師と連携しはじめて、はや6年ぐらい。
しかも、それをなんとか採算を合わせようとして1年ぐらい(遅っw)。やっと、ご覧いただけるようになりました。
自慢がしたいわけではありません。意味ないし。
いろいろ説明するよりも、見ればわかります。また、見せられるようにすることで、業務は洗練されます。
それらのことでやりたかったのです。
それが、ハザマシップです。
今回、ありがたいことに、2名の薬学生さんが、ご応募くださいました。栄えある一期生(!?)です。
3日間、よくがんばってくれました。そのお一方は、神戸学院大学5年生の女子学生でした。
最初は緊張した面持ちでしたし、2日目は、びっちり私の訪問診療についてきてもらったので、へとへとだったと思います。
3日目も、めまぐるしく動いてくださいました。最後に少し面談をするとともに、感想を書いてもらいました(クリックすると拡大します)。
一番、印象に残ったのは何?と聞くと、上のように書いてくれました。すばらしい。是非、人生を大きく変える3日間にして欲しいですね。
もうお一方は、男性。
大阪薬科大学の5年生でした。これも
クリックすると拡大します。
チーム医療に関心があるということでしたが
病院ではそれがなかなか難しそうだったと。
そう、モノと情報だったり、病院でも薬局でも、
外来でも在宅でも、本当の意味のチームにはなれないんです。
給水ポイントのスタッフか、コーチか。
医師と薬剤師の関係は、処方する人、調剤する人という関係から変わりつつあるのか?
そんなことを考えて欲しいと伝えました。以前、マイナビの就職イベントでブースに来てくれた薬学生の一人でした。
もちろん、インターンシップは、就職に向けたイベントでもあります。うちも、やる気と根気のある人には、是非とも来て欲しい。
でもですね。就職するって、運も、縁も、タイミングもいります。それらがそろわないと、一緒の看板しょってやりましょうとはなりません。
うちに入るかどうかなんて、究極、どうでもいいことです。いや、入って欲しいですよ。でも就職するって(以下略)。
要は、私が、いろんな先輩の皆様に現場を学生の時に見せていただいて、いろんな刺激をいただきましたし、学びました。それがあって、今があるんだと思います。
そのご恩は、先輩には返せないんです
ご恩送りというそうです。今の私には、悩んでいる薬学生が、「あ、そうか!」とわかる現場をお見せすることができます。「よく考えてみると普通のことですよね」ということを、体験させてあげることができます。この現場、昨日、今日でできたんじゃないんです。10年あまり、私どもと一緒に働いてくれた、そして、今、働いてくれている多くのスタッフたちと
血みどろになって作り上げたものです。
それは、新しい医療環境を創造し、もっとよりよい医療をめざしたいと気持ちにこだわってきた結果です。
血と汗と涙。人生に流すモノは3つでも、人生は一流を目指せ、とは、私の高校時代の先生が卒業アルバムに
書いておられた言葉でした。そうです。一流目指そう。世界に通用する医療の在り方を、大学からは距離をおいたし
最先端医療からは離れてしまったけど、超高齢社会に求められる医療を目指そうと思ってきました。
是非、悩んでいる薬学生さんには見て欲しい。
うちに就職するとかどうかって、どうでもいいことなんです。
いや、入って欲しいですよ。でも就職するって(以下略)w
現在、4組がまっておられます。これからもちょっと楽しみです。
このお二人の詳細は、こちらもご覧ください。
ご参加、ありがとうございました!
コメントをお書きください
永里 (木曜日, 19 2月 2015 23:06)
素晴らしいです。
ご恩送り。
初めての言葉ですが、活かされる自分というのは良いですね。
mdhazama (金曜日, 20 2月 2015 07:59)
ありがとうございます!僕も元気をいただきました。